こうした厳しい戒律に従っているわけだから、イランといえばバリバリのイスラム教･･･ と思いがちであるが、どうも勝手が違う気がする。 イスラム教の浸透度が、アラブの国とは違うといった印象をうける。 アラブでは、町のあちこちでお祈りをしている風景や、アザーンの声が響いていたが、 イランでは、めったにみかけなかったような気がする。 ホメイニ氏の霊廟では、霊廟に取りすがり泣いて祈っている人、 グループで座り込んでお弁当をひろげている人（どうしてここで･･･といった感じではあるが）が結構いて、 革命の父、ホメイニ氏は愛されているんだな、と思う。 それに反して、モスクで祈っている人は少ない。 ここが、同じイスラム教を信奉していても ペルシャ文化とアラブ文化の違い、別の言葉で言えばアーリア民族とセム語族の違いか・・・ と妙に勝手に納得してしまった私である。 イスラム教、仏教という事は別にしても、どちらかといえば宗教感的には、 イラン人はアラブ人より、日本人に近いと考えていいのではないだろうか。