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ケニア旅行 No1

ケニア入国

成田からパキスタン航空に乗り、マニラ・バンコク・カラチ・ドバイを経由し、 29時間もかけてケニアの首都ナイロビに向かう。 途中の経由地ドバイの空港では、さすがオイルダラ−の国!といかにも納得がいくような、 金ぴか・豪勢な空港の風情に目を見張ること数秒・・・。

このドバイからは、飛行機内の客層が大幅に変わり、大半が黒色人種で占められる事となるが、 慣れない日本人にしてみると、やや体臭がきついかな?といった感じをうけなくもない(^^;) 。

欧州経由だと必要はないのだが、南回りの場合、事前に黄熱病の予防接種が義務付けられている。 この予防接種、実はなんら意味を持つものではなく、 単にパキスタンとケニアの間で、 おまえの国の方が未開だろ、いやあんたの国の方が未開だろうという、 お互いの見栄の張り合の賜物・・・つまり、 うちの国に入国するのに未開な相手国を通過してくるなら、 予防接種していないと入れないよ、という事らしいという話を聞いたのだが、 それが本当なら、おかげでえらく面倒な手間をかけさせられたものだ。

ナイロビ市内

ナイロビ市内 想像していたより全然都会で、ビルが林立するナイロビ市内は、 到着したのが日曜日だったせいか、お店も大概閉まっているし、人通りもさしてない。 しかし、ナイロビの治安は良くないとの話で、数日前にも近くの交差点で人が殺されたと聞いた。 強盗なども多く、カメラなどを手にぶら下げて歩いているなんてもっての他(特に夜)、 取って下さいとみせびらかしているようなものだそうだ。

後日、お土産を買いに閉店間際のTシャツ屋さんに入った時にも、 店主の人が帰り際に私たちを送り出す際、 ホテルまではこの道を行きなさいと指示まで出し、 しっかり周囲の道に不振人物がいないかを確認した上で、さあ今なら大丈夫と、 なんとも警戒心の強い応対をしてくれた。 お気楽このうえない私たちにしてみれば、まだ日の明るい時間帯に何もそこまで心配しなくても、と思うのだが、 お店の閉まった後の時間帯は、たとえ明るくても結構物騒さが増すのだろうか、 他のお店もしっかり鉄格子つきの扉を固く閉めていた。

ナイロビ到着日に、市内をぶらつこうとホテルの階下に降りた時に、 ナイロビには4年程住んでいた事があるという今回の旅行の委託の添乗員さんにちょうど出くわし、 「知り合いのところに荷物を届けに行くけど、いっしょに行く?」と誘われたので、 それはいいお誘いと、ホイホイとついて行く事にした。

ここで、現地の人が利用する市バスを乗り継いで、添乗員さんの知り合いのお家におじゃまする。 このお知り合い、ケニアに長年住んでいる日本人で、ここでお茶を頂きながら、ちょっとおもしろい話を聞いた。

娘さんが通っている学校では、現在父兄がストを起こして子供を学校に通わせていないというのだ。 何のストかというと、副校長が校長を呪い殺した、という事で、そんな副校長に反旗をひるがえしてのスト・・・ 「はぁ?」といった感じの話だが、いくらキリスト教が広まっているといっても、 ケニアの都会、ナイロビでさえも、住民の間ではまだまだ土着の宗教が根強く生きていて、 呪いとか迷信とかが生活の中に深くかかわっているらしいのだ。 そうした風習の中で生活していくのは、長年住んでいても結構大変なようだ。

アンボセリ国立公園

治安の悪い(^^;) ナイロビから、 アカシヤの木がボツボツと茂る草原の一本道を、 約3時間かけてアンボセリ国立公園に向かう。 途中、主にアカシアの葉を食べている野生のキリンにお目にかかる。

アンボセリ国立公園 キリマンジャロ アンボセリ国立公園内のアンボセリロッジはなかなかきれいに整ったロッジだ。 昼間、ロッジの中にいると、体の中からジワジワと暑さが押し寄せてくるので、 常設されているプ−ルに飛び込むのも気持ちが良いだろう。

動物達も昼間は暑さを避けて草陰にでも隠れているのか、 サファリ開始は夕方近くになってからなので、その時間までのんびり過ごせる。 アンボセリ国立公園からは、キリマンジャロの全景を拝む事ができるが、 昼間は雲の中に隠れている事が多いのか?その姿を現したのは夕方になってからだった。 明け方にも朝日を浴びた美しいキリマンジャロを目にする事ができた。 ここケニアでは、お金を払えばキリマンジャロの登山証明書をくれるそうだ(^^;) 。

アンボセリ国立公園のサファリ

アンボセリ国立公園のキリン アンボセリ国立公園の像 アンボセリ国立公園のシマウマ サファリカ−に乗り込み、さあ、いよいよサファリの始まりだ。 数台のサファリカ−はてんでバラバラに散っていくのかと思ったら、 アンボセリ国立公園の場合は、サファリカ−が皆連なってお出かけ。 なんだかサファリパ−クみたい 、と思ってしまった(^^;) 。

ここアンボセリで見た動物は、このアンボセリ一番の売りのゾウにシマウマ、トムガゼル、 それにダチョウにヌ−にキリンにイボイノシシ、それにハイエナぐらい。 アンボセリには肉食動物はほとんどいないそうで、メインは草食動物、 ということで、期待のライオンとかチ−タ−に出会えなかったのは仕方ないのかな。

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