本日も快晴、トレイルには絶好の日である。 ロッジから車で直行すれば30分もかからない、Sunrise Visitor　Center（1950ｍ）へと向かう。 途中、レ−ニエ山の見晴らし台があり、レ−ニエ山が目前にそびえ立っている。

ビジタ−センタ−でトレイルル−トの書かれた地図をもらい、お薦めル−トを教えてもらう。 レ−ニエ山には、そのすそのを行くいろいろなル−トがあるのだが、 レンジャ−のお薦めはMt.Fremont Lookout Trail、 2189ｍのMt.Fremontからレ−ニエ山を眺める往復5時間弱のコ−スだ。 とりあえず、その方向に向かってトレイルを開始する。 途中じゃり道等があるが、標高差の少ない行程なので、開けた景色を堪能しながら、お気楽に歩き始める。 人も少ないし快適(^-^)。

　 ビジタセンタ−から1.5時間ぐらい歩いた所で、Frozen Lakeに出る。 雪解け水をたたえた小さな湖だが、溶けきれていない氷が水に透けてなかなかきれいだ。 ここがMt.Fremont方面とレ−ニエ山頂方面への分岐点になっており、眼前にはレ−ニエ山の頂が広がっている。

まずは、ここで昼食を取ることにした。 昼食メニュ−は昨日ス−パ−で買ったランチボックスである。 このランチボックス、コ−ラとスナックと小さいハンバ−ガ−やホットドッグがパックされているもので、 見るからにまずそうなのであるが（子供がよく学校のランチに持っていくものらしく、子供には人気があるらしい）、 自然の中で食べるせいか、これが意外とおいしかった。 「だからおいしいって言っただろ」と子供が自慢するのもさもありなん、といった感じだ。 大自然の中、途中お店も何もないところなので、このランチボックスを持ってきたのは大正解だった。

ランチを食べながら景色を眺めていると、絶対Mt.Fremont方面に行くより、 レ−ニエ山頂方面のル−トの方が山に近づきよさそげに見えたので、 予定を変更しBurroughs Mountain Trailを歩く事にする。 子供達は、プ−ルとゲ−ムボ−イ(ドライブ中やり放題）だけが目的なので景色なんてどこ吹く風か、 はっきりいってトレイルなんてなんの興味もないわけで、 「なんの目的で登ってるの？上になんかあるの？」と文句を言うわりには、 あちこちかけ回って無駄な体力を使いつつ、全然疲れた様子もなく登っていく。 これが女の子なら、だだをこねててこでも動かなくなるかもしれない(^^;) 。

途中、レンジャ−がここはちょっと危ないと言っていた、 人一人が通れるほどの道がついている雪面を通り抜けると、 色とりどりの高山植物に囲まれた道になる。 どんどん迫ってくる山の頂を眼前に歩いていると、 なんだか自分がプロモ−ションビデオの中を歩いているような錯覚をおこす程、完璧な風景だった。 Frozen Lakeから45分程度で、このトレイルの展望場所に到着する。

ここからレ−ニエ山を形づくる、何本かの氷河が手に取るように見える。 この先もトレイルル−トはずっと先に続いているが、 この先に行くには、キャンプの用意をしていないと時間的に無理がありそうなので、 ゆっくり景色を堪能した後、来た道とは別の道を引き返す。 今度は傾斜が急で足を踏み外したら死んでしまうぞ、というようなちょっと危険な道を通り、 Glacier Ovarlookで、又、違った角度からレ−ニエ山と氷河を眺める。 午前中はくっきり見えていたレ−ニエ山も、逆光をあびてだんだん薄くなってきた。

その後Shadow Lakeと高山植物のお花畑の間を通り抜け、ビジタ−センタ−に到着する。 ゆっくり休憩時間も含め、総時間5時間30分ぐらいだろうか、 アップダウンも少ないので、ちょっと歩いてみようといった人にはもってこいの、お薦めル−トだった。 一回のトレイルで4000ｍ級の雪山に、お花畑に、湖に、千差万別の景色を楽しめる。 ビジタ−センタ−でもらう地図通りに行けば迷うこともないし、 おおよその所要時間もきちんと書かれているので、全く問題なく、 晴天に恵まれたせいもあり、大満足、大収穫といった感じのレ−ニエ山トレイルとなった。 本日もALTACRYSTAL RESORTに宿泊する。