寝起きで顔も洗わず、化粧もしないままの出発だったので、まだボッ〜と寝ぼけ眼で登っていたが、 後ろを歩く三人組のお母様方は夜明け前からテンション高くおしゃべりしながら登っている。 元気だな〜と、つくづく感心する事しきり。

今日はあまり山は赤く焼けなかったが、みごとな快晴になる。 昨日、全くその姿を現さなかったダウラギリが何の障害物もなく、くっきりと見えている。 ここまで来たかいがあった(^-^)。
小型飛行機が私たちの眼下を飛んでいく。なんだか不思議な感覚だ。

帰路はひたすら下り、登りが嫌いな私は、残りが下りだけ、と思うとちょっと気が楽だ。 晴天なので、ゴラパニのキャンプ地からも、プ−ンヒルに勝るとも劣らない景色が堪能できる(^-^)。

今回のツア−は、偶然ドュポン社協賛のツア−だったため、 ゴラパニのキャンプ地で、お土産にもらったドュポン社オリジナルＴシャツ（速乾性Ｔシャツ）を全員着用し、 宣伝用の(^^;) 、記念集合写真を撮る。(後日、「山と渓谷」という雑誌に、小さくこの写真が載っていた。）

ヒマラヤの展望はなくなったが、変わって段々畑や石畳の階段、小さな村々等、 ヒマラヤの麓の生活が垣間見えてくる。 人間と共に、にわとりやアヒルやガチョウも行き来している。 犬も結構いるが、不思議と皆おとなしい犬ばかりで、人に慣れている。

段々畑に囲まれたこのジョムソン街道は、石畳の階段の結構急勾配の下りが続く。 この行程を反対周りに進むツア−も目にしするが、反対周りじゃなくてよかった〜、とつくづく思う 。 だって反対周りだと一日半ぐらい、ず〜っと登りになっちゃうもんね 。

下りで余裕が出てきたので、パチパチ写真を撮っていると最後になってしまう。 最後尾にはシェルパが3〜4人いて、私が写真を撮るために止まると、皆いっせいに止まっちゃうんだな。 なんだかせかされているような気になって、早くしなくちゃとあせってしまった(^^;) 。 別にシェルパはせかしているわけではないけれど。

今回、太鼓はトレッキング中にも演奏されていて、楽隊付きご一行様といった感じで楽しかった(^-^)。 カトマンズでこの太鼓を購入している人もいたが、１個600円ぐらいで思ったよりお安い。

歩いている途中、後ろを振り返ると、再びマチャプチャレがその姿を現していた。

ナヤプルからはバスでポカラに戻る。ポカラでシェルパ達とお別れの儀式を行い、 旅の安全を祈るカタをもらい、再び待たされる事なく飛行機に乗り込む。 カトマンズ到着は16時頃で、その夜行ったカトマンズのレストランで偶然にも 昨年のエベレスト街道でいっしょだった人と出会った。 ランタンに行くそうで、やっぱり皆再訪しているんだな〜といった感じだ。 翌日カトマンズ市内の観光を行い、夜、 直行便とは名ばかりの、上海経由のロイヤルネパ−ル航空で帰国する。