冬のロシア旅行(5日目)

冬のロシア旅行(2009.12.28→12.29）　モスクワ→成田

本日は最終日。17時15分モスクワ発のJAL便で帰国予定。6日間のツアーだと、現地では丸4日もなくてあっという間に過ぎてしまう。日本からの距離と滞在日数を比例させた場合、ロシアあたりなら私としては全行程8日間ぐらいは取りたいところ。でもこの時期、8日間のロシアーツアーって、私のチェックした範囲では見かけなかった気がする。夏には結構あるけどね。

さて、出発までの時間、ノヴォデーヴィッチ修道院の観光へと出かける。月曜日なので渋滞しているとまずい･･･という事で、朝9時にバスで出発したのだけれど、渋滞もなく10時前には余裕でノヴォデーヴィッチ修道院に到着。今日はここしか観光予定はないので、かなりのんびりと見学。そこまでここに興味はないんだけれど(^_^;)。
現地ガイドさん、日本人ツアー客はあまりここには寄らないと言っていた。西洋人は修道院が好きみたいで、結構観光に訪れるらしい。確かに私達以外にも、二組ぐらいの西洋人のツアー客を見かけた。

ノヴォデーヴィッチ修道院

ノヴォデーヴィッチ修道院は1524年、モスクワ大公国のワシーリ三世のスモレンスク併合を記念して建てられた女子修道院だ。
また、巨大な城壁や塔に囲まれたノヴォデーヴィッチ修道院は、戦略的に極めて重要な位置を占めていたため、要塞の役目も果たしていた。
ここには、チェーホフや戦争の英雄等、ロシアの有名人のお墓が多数あるらしい。エリッインのお墓もあるといっていたな。

ノヴォデーヴィッチ修道院案内板と現地ガイドさん

でも、とあるブログで見た情報によると、ここに葬られたクレムリンの首脳陣は二流なんだそうな(^_^;)。

エリツィン以外では、ここに葬られているのは失脚したフルシチョフのみなんだとか。ソビエトを崩壊させた存在として、いかにプーチンがエリツィンをぞんざいに扱ったかがこれでわかるらしいけど、そうなのかな？

やはり今でもレーニン廟の後ろの墓地に葬られるのが、ロシアの政治家としては最高の栄誉なんだろうか？

ノヴォデーヴィッチ修道院

ノヴォデーヴィッチ修道院の城壁と塔

今は10名程度の修道女しかいないみたいだけれど、昔は皇族や名門貴族の出家先として知られていたノヴォデーヴィッチ修道院。まあ体のいい幽閉先とも言える。

ロマノフ朝２代目のツァーリ、アレクセイが死ぬと、娘の皇女ソフィアが25歳にして、幼い弟達に代わり摂政として権力を握った。
しかしその後、成人した異母弟であるピョートル大帝との激しい権力闘争に敗れたソフィアは、この修道院に幽閉され、余生をここで送った。

しかしソフィアの肖像画を見るとおじさんみたいな顔してるな。< 下の写真はノヴォデーヴィッチ修道院のイリーナの館にある展示品。

ノヴォデーヴィッチ修道院　何故か敷地内に大砲が

ソフィアの椅子？

摂政ソフィア
本ではこの肖像画が摂政ソフィアとなっているけど
本当かな？どう見てもおじさんなんだけれど
でもここの飾られているって事はやっぱりソフィア？

ノヴォデーヴィッチ修道院のイコン

ノヴォデーヴィッチ修道院を描いた油絵

高位聖職者が儀式で着用する服

ロシア正教の十字架

高位聖職者が儀式でかぶる帽子

11時30分にはノヴォデーヴィッチ修道院の見学終了。あとは空港に向かうだけ。早いなと思っていたのだけれど、時間に余裕があるからと最後、空港から車で20分程度の距離にある大型スーパーで45分程度のフリータイムをくれた。スーパーで買えばチョコレートなんて安いんだよね。空港の半額程度の値段。しかしあいかわらずルーブルが無い(^_^;)。手持ちのルーブルを使い切っても、板チョコ2枚しか買えなかった。
ルーブルと言えば、モスクワのホテルでの両替、モスクワの空港より全然レートがよかった。
　モスクワの空港　　10ドル＝254ルーブル
　モスクワのホテル　10ドル＝292ルーブル
ロシアにそんなに買うようなものはないと思っていたから、結局今回はトータル50ドルしか両替しなかったんだけれど、物は豊富だし、ゆっくり見る時間さえあれば何でもヨーロッパ並みと考えておくのが妥当。でもルーブルはロシアでしか使えないので余らしてもしょうがないけれどね。

今回のロシア土産自分用のお土産は、ちょっと奮発して色がとっても気に入ったロシア宮廷風エッグの飾り物にペンダントヘット。市内のデパートで買えばもう少し安く買えたのだけれど、吟味する時間がなかったので仕方がなく、サンクト・ペテルブルクのホテルのスーベニアショップでカード払い。
ロシアでカードは使いたくなかったんだけれど･･･大丈夫だろうか( 一一)。
モスクワ空港到着は13時過ぎ。ランチは搭乗手続き前に各自空港で取る事になっている。添乗員が空港内はドルも使えるお店があると言っていたので、スーパーでなけ無しの手持ちのルーブルまで全部使い切った私達。
しか～し、全然ドルが使えるお店がなかった～。ドルの意味すらよくわかってないような店員もちらほら。カード払いはOKだけれど、カード使いたくないし。結局ひもじく手持ちのお菓子をランチ代わりに(T_T)。最後にして再び悲しいランチタイムとなったのである。添乗員の言葉を信じてルーブルを使い切った自分がいけなかった。本来、郷に入っては郷に従えだよね。
そして行きはスキスキだった飛行機、帰りは満席。しかもロシア人多いし。このロシア人たち、日本に観光に行くのかな？？
翌、8時50分、成田到着。