真ん中の赤いﾗｲﾝの船でｺﾐﾉ島へ

帆船だと酔いそうなので(^_^.)、普通の船で行く事に。 スリーマフェリーからコミノ島に向かう一番近道は、海を北上していくルートだ。 選り取りみどりに座席を選べる時間帯に到着していた私たちは、 船の左舷に座れば島影もずっと見えるし、日もあたらず一石二鳥と考え、 出航までの40分間、日差しにさらされる状態を我慢しながら、船の左舷の座席に陣取った。 出航時には、海風にあたる事のできる上部の座席は満席。 しかし出航と共に、船は無情にも南に進路を向けた。 えーーーーーーーーーーーー？？？ 実はこの船、 マルタ島の島影に沿って南回りに回りながら、往復でマルタ島を一周するラウンドクルーズも兼ねていたのだ。 ショオーック!

ﾏﾙﾀ島西海岸沿いの洞窟

特に行きに通ったマルタ島の西側は、シロッコの影響で断崖絶壁が続き、ブルーグロットなどの洞窟が多数存在する、 地形的にはおもしろい場所なのだ。 放送されている説明はよくわからないからどーでもいいけれど（ポパイの映画の撮影現場とかも説明していたな）、 自然の景観を見るのが大好きな私。 左舷に座ったせいで、途中パタパタと席を立っては右舷に移動し景色を眺め、 コミノ島までの２時間、なんだかおちつかないクルーズとなってしまった。 途中、お腹がすいたので、ホテルの朝食時にランチ用に作成してきた持参のハムサンドを船の中で一つパクツク(^_^.)。

コミノ島到着は12時。16時の出航まで、島に上陸してのフリータイムだ。 船がブルーラグーンに入っていくと、絵のように美しい景色が待っていた。早く泳ぎたいけれど、まずは場所取り。 日陰はない？と思っていたが、岩陰がかろうじてあったのでその場所をゲット。 岩場なので座りずらいのが難点だが、日陰がないよりはましだ。 小さな白い砂浜もあるが、日焼けはしたくないもんね(^_^.)。

比較的大きな私たちの船が、岩場に囲まれたこの島に横付けできるぐらいだから、 ブルーラグーンはそれなりに深く、かつ波のない場所だ。 岩場なので、泳ぐ為に海に入る＆海から上がる時がちょっと一苦労だが、 そんな事はどうでもよくて、やっとかねてからの念願だった地中海で泳げた事が嬉しいー（*^_^*）。 今まで数回、地中海を眺めた事はあるけれど、いずれも周遊ツアーで訪れたので泳ぐ時間がなかった。 海大好きな私としてはそれがずーっと心残りだったのだ。 ブルーラグーンは珊瑚礁の海ではないので、シュノーケリングをしても トロピカルフィッシュにはお目にかかれないけれど、魚は多少泳いでいる。 コミノ島は海で泳ぐだけではなく、島の上の方からブルーラグーンを見下ろしても絶景で感動してしまう。 ホント、来てよかったぁ〜。

船から見たｳﾞｧﾚｯﾀ　ﾎﾃﾙの部屋からも遠目に見える

出航間際の16時近くまでコミノ島に上陸していたので、船に戻ると、海風を受けられる座席は既にほぼ埋まっていた。 という事で、帰りは下の階に降りて、窓の中からマルタ島の東海岸を眺めながら帰る事に。 東海岸は湾や入り江が発達していて、そんな場所には必ず町が存在する。 海からは近づきがたい西海岸に比べると、穏やかな感じを受ける。 ヴァレッタに近づいたところで船外に出て写真撮影。 17時過ぎにスリーマフェリーに到着する。帰りはコミノ島から1時間弱しかかからなかった。 この船の速度だと、3時間弱でマルタ島一周できちゃうって事ね。