マルタ島のバス

今日はマルタ島最後の日。 まずは27番バスで、猟師町、マルサシュロック湾へ向かう。 今日は日曜日なので、マルサシュロックでは朝市が開かれている。 新鮮な魚や雑貨などの露天、シーフードレストランが並び、 地元の人や観光客が混ざり合って、なかなか賑やかな一角となっている。

ﾏﾙｻｼｭﾛｯｸの朝市

ﾏﾙｻｼｭﾛｯｸの色鮮やかなﾎﾞｰﾄ

マルサシュロック湾には、スリーマよりも色鮮やかな小船が多数停泊して、とても明るいイメージだが、 マルタ島の南西の先端に位置するこの場所は、大包囲戦の初戦にオスマントルコ軍が、 ナポレオンのエジプト遠征途中にはフランス軍が上陸した場所でもある。 さらに1989年、マルサシュロック湾の沖合いで、 アメリカのブッシュ大統領とロシアのゴルバチョフ大統領が、冷戦終結の「マルタ会議」を開いたという、 歴史的には結構名高い？場所なのでもある。 そう思ってみると、ただの猟師町もまた違った意味あいを持ってきたりして？

ｳﾞｨｯﾄﾘｵｰｻﾞからｳﾞｧﾚｯﾀのｱｯﾊﾟｰﾊﾞﾗｯｶｶﾞｰﾃﾞﾝを眺める

マルサシュロック湾からいったんヴァレッタまでもどり、バスを乗り継いでスリーシティーへ向かう。 マルタ島のバス停には停留所の名前が記されていないので、土地勘がない事には途中下車は無理。 バスの起点はずべてヴァレッタなので、多少遠回りになっても、 ヴァレッタに戻ってバスを乗り換えた方がスムーズに目的地に行けるはずだ。 有名観光地はたいてい、ヴァレッタ始発の路線の終点の事が多いしね。 とか言って、私たちは思い違いをして、スリーシティーのヴィットリオーザで降りるつもりが、 カルカーラまで行ってしまった。 乗っていたバスでそのままＵターン、ヴィットリオーザまで引き返す。

ｾﾝｸﾞﾚｱから眺めたｳﾞｨｯﾄﾘｵｰｻﾞの 聖ｱﾝｼﾞｪﾛ砦の城壁

スリーシティーの中でも、聖ヨハネ騎士団が最初に居住したのが、深い入り江の奥に作られた町、 ヴィットリオーザだ。他にセングレア、コスピークワの町を含めてスリーシティーと言われている。 騎士団はここを砦に、オスマントルコとの大包囲戦を戦い抜いた。 今日は日曜日なので、観光箇所、お店のほとんどは閉まっている。 静かなスリーシティーをブラブラ歩く。 中に入れないので、超お金持ちが所有していると思われる豪華クルーザーが停泊する港の岸を、 聖アンジェロ砦の下まで行ってみる。海の対岸はヴァレッタだ。 しかし暑い･･･日陰がないので暑すぎる。

ｾﾝｸﾞﾚｱの町中に立っていた銅像 ｼﾞｬﾝ･ﾊﾟﾘｿ･ﾄﾞｩ･ﾗ･ｳﾞｧﾚｯﾀの銅像かな？

ランチとトイレ休憩を兼ねられるカフェを探すが、目ぼしいカフェはすべて閉まっていた。 日曜でもスリーシティーは一応観光地。カフェぐらい開いているだろうと思っていたのが間違いだった｡ ハンバーガーぐらいなら食べられそうなキオスク、飲み物だけのバー、 たちの悪そうな地元の若者に占領されているカフェ（他に娯楽がないのかしらね）、 ちょっとお高そうなカフェを却下していたら、入るところがなくなってしまった(T_T)。 ヴィットリオーザからセングレアまでトボトボ歩くが見つからない。 仕方がないのでランチを食べないまま、とりあえずセングレアを観光する事にする。 セングレアからは海をはさんでヴァレッタやヴィットリオーザがよーく見える。 しかしマルタの城壁はどこで見ても同じような感じなので、 特に写真に撮ると、どれがどこの城壁だかわからなくなってしまう(^_^.)。

セングレアの町並み

眺めの良いセングレアの高台にある公園から下をのぞくと、 小さな砂浜に海水浴客がいた。泳ぎたいなぁ〜。 でも今日は水着を持っていないので無理。残念。

セングレアの海水浴場

ｳﾞｧﾚｯﾀで遅めの昼食

結局セングレアからヴァレッタに戻り、ヴァレッタですごーく遅めのランチタイムを取る。 時間は既に15時を過ぎている。 マルタ島で食べようと思っていたタコ入りスパゲティ、このお店はペンネで出てきた。 まっ、おいしかったからいいか。ノドも乾いていたのでビールもおいしい。 暑い中、結構歩いたもんね。 スリーシティーに比較するとヴァレッタの方が多少お店も開いているけれど、 それでも日曜のヴァレッタはとても閑散とした感じだ。 最初に訪れた時の喧騒が嘘のよう。日曜日はやっぱり海水浴などをして過ごすのが一番有意義かもね。

マルタ島→成田(2006年9月4日 月曜日〜2006年9月5日 火曜日)

朝の５時４５分、ホテルからタクシーでマルタ空港に向かう。 再びタクシーの運チャンからホテルの部屋に「もう来てるんだけど」と電話がかかってきた。 前日の夜に頼んでおいたタクシー、今回も時間に遅れたわけじゃないのに･･･やっぱりせっかちだ。 ８時１５分、マルタ島を飛びたつ。 眼下にヴァレッタ、スリーシティー、コミノ島、ゴゾ島が見える。 そのまま北上して、シチリア島、コルシカ島の上空も通過。 シチリア島は普通に平らな島だったが、コルシカ島は日本よりもっとすごい山岳地帯でちょっと驚き。 その後南仏を通過し、アルプスの西の端の一部？雪の残る山岳地帯を超えた。 久しぶりに飛行機から外の風景を楽しめた感じだ。窓際の席を指定してよかった(^^)。 定刻どおり11時にオルリー空港に到着、そこからエールフランスバスで１時間、シャルルドゴール空港に向かう。 シャルルドゴール空港でお昼を食べ、出発の17時45分まで免税店巡りでもして時間をつぶそうと思っていたら、 私達が乗る搭乗ゲート近くにはほとんどお店がなかった。そんな事ってあり？パリなのに･･･不思議。 パリ→香港間のキャセイパシフィック航空は比較的すいていたので、３席使って横になる。 しかし、全く眠れず。香港→成田間では「ダ・ヴィンチ・コード」が上映されていたので最後まで見ようと思っていたのに、 途中で眠ってしまった･･･。そんなもんよね。