ゴーキョピークトレッキング(12・13日目) 　No10

2005.1.1（マチェルモ4410m→モーン峠3979m） 今日は3979ｍのモーン峠に向けて下る。 下るといっても4410ｍのマチェルモから4040ｍのドーレ、3550ｍのポルツェタンガまで下った後はいっきに3979ｍへの登りだ。 ハァ〜と思ったがいつになく元気だった私は、大して疲れる事もなく14時頃モーン峠に到着し今日の行程は終了する。 いつの間にやら体力ついたのかしら私？？？ 今日の天気も昨日とさして変わらず、進行方向は雲も切れて晴れ間ものぞくが、 エベレスト方面は厚く雲が立ち込めている。雪でも降っていそうだ。 モーン峠からはかろうじてアマダブラムが見えるが、たまに雲が山頂を覆い隠す。 しかしモーン峠のテント場は真正面にカンテガとタムセルクが広がるすばらしい眺めだった。 山があまりに大きすぎてカメラにおさまりきらないぐらいだ。 ルクラ方面の夕焼けがきれいだ。 予定表によると明日はナムチェバザールに滞在のはずだったのだが、 最終日の行程を縮めるという事でモンジュまで下る事になってしまった。 帰りのナムチェでは、エベレストの見える展望台でゆっくり夕焼けのエベレストを眺めようと思っていたのにぃ〜(T_T)。 お願いだから行程変えないでちょうだいって感じだ。 という事で、ヒマラヤの夕焼けもこれで見納めかと、 今日はボォ〜っと暮れていく夕暮れのヒマラヤを眺めていた。 モーン峠からはホテルエベレストビューの明かりも見える。 モーン峠のロッジの食堂 モーン峠のテント＆夕焼け

モーン峠のキャンプ地から見えるカンテガ・タムセルク モーン峠　アマダブラムまでかろうじて見える

2005.1.2（モーン峠3979m→モンジュ約2800m） 今日はサナサ・ナムチェバザールを経由してモンジュまで下る。 かわいかった私達のテント運びのおとも、おしゃれなナク（メスのヤクの事）のカリンちゃん、他3頭のヤク達とも今日でお別れだ。 ヤク使いはサーダーのニマさんのお父さん、二人は顔がそっくりで共にやさしそうな顔立ちだ。 サーダーは32歳、エベレストにはもう10数回登っているらしい。ベテランかしら。 他のシェルパ達は18〜23歳ぐらい。皆いい人たちだったけれど、 やっぱりサーダーが後ろにいてくれた時が一番歩きやすかった。 ナクのカリンちゃん 今日の天気も昨日と変わらず。最後にエベレストをもう一目見て帰りたかったけれど、 エベレストはまだ雲の中に隠れて見えない。残念。もう少し時間がたてば雲も取れそうなんだけれど・・・ 多分夕方にはその姿を現しそうだ。コンデリはきれいに見えるんだけれどね。 ナムチェのロッジでお昼休憩を取っていると、ツアーリーダーが高山病の人がいるから見て欲しいとシェルパに呼ばれた。 タンボチェからシェルパ一人に連れられてナムチェまで降りて来て 昨日からずっと寝込んでいる日本の他のツアー会社の参加者が一人がいるらしい。 SpO２を測ったら50代という事で、即座に下に降ろす手配がされた。 いつ何時、自分がその目に会うかわからないけれど、どうなんでしょうね。 他のお客さんを目的地まで連れて行かねばならないツアーリーダーに ずっと病人についていろとは言わないけれど最低限、ナムチェの標高でとどまっていていいのか、すぐにもっと下に降ろすべきかを判断できるシェルパを付けるのが 筋ってものじゃないだろうか？ うちらのツアーリーダーが通りかからねければ、そのままそこでずっと寝ていたわけだし・・・ その間に体調が悪化しちゃったらどうするんでしょ。 高いお金を払ってツアーに参加するのは、万一高山病や怪我をした時に迅速に対応してもらう保険のようなものだと思うんだけれど。 自分で対処できる自信があればわざわざツアーに参加しないわけだしね、と思ったのでした。

コンデリが再び姿を現す ナムチェの近くから　エベレストはまだ雲の中 ナムチェバザール

モンジュに到着。 モンジュまで下ってしまうと、もう山は見えないかなと思っていたけれど。 モンジュのロッジからは山頂が頭をのぞかせて、夕暮れ時にはピンクに染まっていた(^^)/。 ここでまた高山病にかかったという一人旅の日本人男性と会う。 カラパタールまで行くつもりだったが途中で断念して降りてきたそうだ。まだちょっと元気がなかったが、 無理せずに自力で降りてきたというのは懸命な判断を下したという事だろう。 この人、一人旅にもかかわらずガイドの他数人のキッチンスタッフを伴っており、さらに 出発当初にはポーターも含め10人以上のスタッフがいたとか・・・まさにこれぞ大名トレッキング(@_@)。 モンジュのロッジにモンジュから見た夕焼け