今日は4410ｍのマチェルモに向けて出発だ。

昨日初の標高4000ｍ以上での宿泊を体験するが、今のところ高山病症状は無く、食欲も旺盛、ムクミも無し。 しかし、しかーしである、今日はなんだかペースがあがらない。

別に具合が悪いわけではないのだが、気力がわかないというか、エネルギーが足りないというか、どうも本調子とは違う。 このまま息切れする程ガンガンに登って行けばきっと高山病になるに違いないと思った私は、 さら〜にゆっくりゆっくり深呼吸しながら歩く。
エネルギー補給の為に飴玉一個補給した後は少し力がわいてきた。

今日の行程中、行く先にはチョーオユーが眩しく輝いていた。 私達後方を歩いていた数人の間では何故かあの山はギャジュンカンって事になっていたような気がするのだが(^_^;)、 家に帰って確認すると、どう見てもチョーオユーそのもの。

今回ゴーキョピークからチョーオユーが見えなかったので、結局チョーオユーにはお目にかかれずに帰ってきたんだと思っていたら、 ばっちりこの目で見ていたんじゃない〜。オオマヌケ。山の形と名前ってなかなか一致しないのよね(^_^;)。 という事でこのＨＰ上にいくつか記した山の名前は違う名前の可能性もある(^_^;)
でも、ってことはギャジュンカンはどの山だったんだろう？？？

さてさてやっとこさマチェルモに到着する。時刻は12時前。
マチェルモのキャンプ地はドーレのキャンプ地と似ていて、やはり岩登りには最高のとがった岩山、 キャジョリ（6186ｍ）という山が裏手にそそり立っている広い牧草地だ。

今日は疲れたので、近くの冷たい川で手袋とバンダナを洗濯しに行っただけで、 暖かい日中はテント内でゆっくりと荷物の整理などして過ごす。 夕方、寒くなってからはロッジの食堂に行き、数人とトランプをして時間をつぶしていたが、 そうこうしている間に夕焼けがきれいに空を染めていたので急いで外に出て写真撮影となる。 今日は空がピンク色に染まっていた(^^)/。

さらに今日の星空は今までの中で一番きれいだった(^^)/。 天の川も見えたし満天の星空！

夜はすごい風が吹いていて寒いと思いきや、今夜は、というか今夜もとても暖かい。 湯たんぽを入れた寝袋の中はまるで家のベッドで寝ているような暖かさだ。 ちなみに夜中3時のテント内の気温は0度だった。

ギャンツマのテント泊以後、高度を増すごとに暖かくなっていくような気がする。 皆、-20度の気温を想定していろいろ準備してきたようだが出番がない。 寒いと高山病にかかりやすいし暖かいにこした事はないが、 それにしても冬のヒマラヤ4000ｍ以上でこんなに気温が高いとは想像もしなかった。

恐れていた雪も全然積もっていないし、やっぱりラッキーなのかな。