チャナッカッレの宿泊先コリンホテル

朝起きて部屋の窓の外を見ると、眼前にダータネルス海峡が広がっていた。 すごく良い眺め！ 結局寝るためだけに泊まった チャナッカレ一泊の宿コリンホテルは、お部屋も快適で言う事なし。

窓の外に広がるダータネルス海峡

チャナッカッレから約30分、トロイの遺跡へと向かう。 トロイの遺跡といえば、子供の頃に読んだシュリーマンの自伝「古代への情熱」に 記憶はつながるが、 ついでにちょうど数ヶ月前に偶然読んだ「シュリーマン旅行記　清国・日本」で、 幕末期、しかも私がここ数年はまっている土方歳三と同じ時代にあのシュリーマンが日本にも来ていた＼(◎o◎)／ と知って感動した矢先。 さらに映画「トロイ」を見てトロイの第一王子タクシスのかっこよさに惚れた矢先。 よもやこんなにすぐにトロイの遺跡に来ようとは思ってもいなかった(@_@)。

9層からなるトロイの遺跡の見取り図

しかしシュリーマンがヒサルルクの丘でトロイの遺跡として発掘したのは、 実はトロイの遺跡ではなく、それより前の初期青銅器時代第二層の遺跡だったのだ。 この地には紀元前3000年から紀元650年までの九層にわたる遺跡が連なっているそうで、 そんな遺跡の宝庫が、 歴史学者でもないシュリーマンの大胆な遺跡発掘作業によって破壊されまくったらしい。 そのせいもあり？てんでわけのわからない遺跡群だった(^_^;)。

確かここがホメロスが発掘した 第二層の遺跡だった気がする

ホメロスの叙事詩に描かれているトロイ戦争が実際にあったのか、 そもそもトロイという都市は実在したのか？それはずっと謎とされてきた。 しかし最近第六層の遺跡で、 トロイ戦争があった時代と重なる紀元前1250年頃の大火災の跡や、戦争を示唆する人骨などがみつかったそうな。 さらにヒッタイト人の残した条約文に書かれた「WILUSA」という地名と、 ホメロスの書いた「ILIOS」（トロイ）は同じ地名であるという見解も出たそうで、 現在ではこの地にある第六層がトロイの遺跡ではないかとされている。

しかしここがトルコの遺跡見学中一番しょぼい遺跡とはよく言ったものである。 確かにうなずけちゃうが、映画「トロイ」を見ておけば、この遺跡を前に少しは想像力が働くかも。

家庭料理風の昼食

トロイ遺跡を後に高台に建つベルガマの遺跡へと向かう。 途中トルコ家庭料理風バイキングの昼食を摂るが、 バイキングとは名ばかりで、指差した料理をお店の人が食べきれないぐらいお皿に乗せるのだ。 そんなにいらないってば。 ツアー中の食事といえば、朝食＆夕食はホテル内でバイキング、昼食は各地方の名物料理？を食べるのが通常のパターンだった。 ちなみにトルコ料理は世界三大料理の一つだそうだ。

野外劇場	ベルガマの町はギリシア人によって作られたそうだがギリシアの遺跡は残っていない。 ベルガマの遺跡に残るトラヤヌス神殿、アテネ神殿、それに最も傾斜していると言われる 野外劇場も皆ヘレニズム文化のものだ。 しかし野外劇場は確かにすごい傾斜だった。	トラヤヌス神殿
温泉プール	本日の宿泊先はエーゲ海の大都市イズミール。 が、宿泊先はイズミールの中心地よりバスで30分も離れているのだ。 温泉プールもあるきれいなホテルだったけれど、ホテル到着が19時と遅かったので、 昨日の疲れも残っている私に温泉に入る元気はなかった(T_T)。	ホテルのお部屋